シロアリ被害の末期症状とは?シロアリの生態と対策について徹底解説

まずはこちらのお写真をご覧ください。

こちらはただ劣化した木材の写真ではありません。
シロアリよる甚大な被害を受けた木造住宅の柱の写真です。

シロアリは木造住宅にとって大敵となりますが、湿気を好む性質で、雨漏れや水漏れした柱や床、外壁などの木部を食い荒らし、耐久性を大きく損なってしまいます。 シロアリ被害を長年放置すると、家がぼろぼろになってしまい、リフォーム費用も莫大にかかってしまうことがあります。

そこで、シロアリ被害が末期になる前になるべく早く手を打ちましょう。 今回は、シロアリとその被害、シロアリが発生しやすい環境や場所、シロアリのもたらす被害の初期症状から末期症状、シロアリの確認方法までご紹介いたします。

シロアリとは?



シロアリは、世界中に約2,260種類もいて、建築物に被害を及ぼすのは、そのうちわずか53種類のみです。 「シロアリ」という言葉を聞くと、木造の家を食い荒らす怖いイメージを持たれがちですが、シロアリは、木材や落ち葉、枯れ木の分解者として、約3億年間地球の生態系に重要な役割を果たしています。
そのため、駆除するのは最終的な手段であって、シロアリを寄せ付けない環境を作ることが重要です。 シロアリは数万匹〜数百万匹の単位で巣を作り、一度繁殖すると、シロアリの被害は避けられないでしょう。さて、日本しろあり対策協会によると、特に注意が必要なのは、以下の3種類のシロアリとなります。
・ヤマトシロアリ
・イエシロアリ
・アメリカカンザイシロアリ
一般的には、シロアリは湿って腐った木材を食べることで被害を及ぼしますが、イエシロアリやアメリカカンザイシロアリは、西の都市部や沿岸部を中心に生息し、乾燥した木材にも食害を及ぼすので、注意が必要です。

シロアリが発生しやすい環境とは?

シロアリが好む場所として、水分を含んだ柔らかくかじりやすい木材があるところが挙げられます。さらに、腐朽菌と言われる菌が繁殖して、腐った木材はシロアリの大好物となります。
具体的には、家の中の木材を原料とした紙、湿気で柔らかくなった畳、住宅や家具の素材などは、シロアリが発生しやすい環境でもあります。

シロアリが発生する場所

シロアリが発生する場所は、主に以下の4か所です。
・玄関
・畳
・家具
・水場
玄関の場合、コンクリートやタイルで覆われていても、ドアを囲む枠木と呼ばれる部分が土に面している構造のものが多く、シロアリ被害の餌食になりやすいです。

畳の場合は、湿気を吸うことで部屋の湿度や温度を調整する役割がありますが、水分を吸って柔らかくなった畳はしろありの餌にもなり得ます。また、畳にシロアリがいるということは、畳下の板や床下の木材はすでにシロアリの影響を受けている可能性があります。
家具にシロアリ被害が出ている場合は、フローリングや床下にまで大規模な被害が広がっている可能性も高く、建物の耐震強度が脅かされている可能性もあります。また、アメリカカンザイシロアリのような外来生物は、輸入家具に付着して、家にもたらされてしまう可能性もあります。

水場もシロアリが発生しやすい場所として挙げられます。風呂場や洗面所では、経年劣化したタイルの隙間や亀裂があったり、コンクリートの下が土壌であったりすると、シロアリの侵入が起こりやすいです。

シロアリがもたらす被害

シロアリ被害の初期症状

シロアリの被害の初期症状としては、以下の5つの症状が挙げられます。
・床を踏むときしむ音がしたり、へこんだりする
・歪んだり、ドアの立てつけが悪くなる
・壁や柱をたたくと空洞音がする
・床下や外壁にアリが食べて通った道(蟻道)がある
・床に木くずが落ちているのを見つける
シロアリは、暗く湿った場所を好み、木材の内部を食べ進めていくため、表面的な被害は出にくいため、へこむ場所や空洞音が鳴る場所、蟻道や木くずを見つけ次第、速やかなシロアリ対策が必要になります。

シロアリ被害の末期症状

日本で特に注意されている3種類のアリのうち在来種のヤマトシロアリとイエシロアリが及ぼす被害の末期症状について確認していきます。
ヤマトシロアリは、柔らかく湿った木材を好むため、湿度の高い水回りの下や床下を中心に、被害が進行していきます。
お風呂場や洗面所などの水回りのタイルに亀裂や隙間があり、水が流れ込むことで、ヤマトシロアリが住みつく環境ができてしまいます。雨漏りが発生している箇所があると、その場所の木材を食べるために上ることがあります。

ヤマトシロアリが2〜3万匹であるのに対して、イエシロアリは、コロニー(巣)内の個体数が多く、50〜100万匹にもなります。 自分たちで水を運び、乾燥した木材を湿らせて食べる習性があり、被害箇所が家全体に広がり、耐震強度に影響を及ぼす可能性があります。

シロアリの確認方法

シロアリは普段目につかないような床下や壁の中で繁殖をするため、中々見つけるのは大変でしょう。そこで、自宅がシロアリの被害を受けていないかをセルフチェックできる方法は以下の3つ挙げられます。
・羽アリが家にいるかどうか
・玄関の枠や框などに見覚えのない土がついていないかの確認
・家にふんが落ちていないか(アメリカカンザイシロアリのみ確認可能)
まず、羽アリが家にいるかどうかを確認してみましょう。

ヤマトシロアリは、5月上旬の雨が降って翌日に気温が上がると一斉に飛び立ちます。特に、胸の一部が黄色いのが特徴的です。
一方で、イエシロアリの場合は、6〜7月の蒸し暑い夕方に飛び立ち、電灯に集まる習性があります。イエシロアリは、関東よりも西の温暖な地域に生息しているため、北海道のような寒い地域に電灯に群がるような虫はイエシロアリではありません。
アメリカカンザイシロアリは、6〜9月の幅広い時期に飛び立つ傾向があります。

次に、玄関の枠や框などに見覚えのない土がついていないかを確認しましょう。 玄関のドアの枠や框、上がり框、押し入れ、お風呂場、脱衣室などの隙間をシロアリが通り道にしているとき、土が詰まっていないかを確認しましょう。特に、地下から上ってくるようなシロアリは、蟻道を土で埋めて、乾燥から巣や体を守る習性があります。

最後に、家にふんが落ちているかの確認もしておきましょう。 アメリカカンザイシロアリは、1㎜大の6本筋の入った糞を出窓や巾木、廊下に残す場合があります。ある場合は、速やかにシロアリ駆除の相談をしましょう。

シロアリ被害事例

下記の写真は全て弊社でシロアリ調査・駆除・補修を行った木造住宅の事例です。
ここまで被害が進行してしまうと、もはや住んでいることが危険なレベルです。
雨水が入り込んで木部に水分が届いてしまった場合、放置するとかなりの確率でシロアリ被害に遭います。

ここまでシロアリ被害が進行する前にご相談いただけたらと思います。











シロアリ対策

シロアリ対策は、薬剤によるシロアリ駆除をするだけでは効果は期待できません。シロアリに食べられた木材を取り替えたり、被害箇所を補強するなどのリフォームをする必要があります。
しかし、部材の補強や交換前に、シロアリ駆除を薬剤流布や薬剤散布で行う必要があると考えられがちですが、実際はリフォームを行ってからシロアリ駆除の薬剤を撒きます。

なぜなら、シロアリはリフォームの最中に、人の出入りや日光が入ることで、警戒心を抱いて、逃げてしまうからです。さらに、シロアリは湿った木材を基本的に好むため、新しい木材に寄り付くとは考えにくいです。
また、日本の気候風土的に、木造が多く、湿気も多いため、屋根や外壁の点検に加えて、シロアリ点検も一緒に行うと、シロアリ対策としてより効果が期待できるでしょう。



タイホウ建設では、シロアリ対策もしています

ここまで、シロアリとその被害、シロアリが発生しやすい環境や場所、シロアリのもたらす被害の初期症状から末期症状、シロアリの確認方法まで解説いたしました。
タイホウ建設ではシロアリ調査を無料で承っております。
そして、シロアリ調査だけでなく床下環境まで併せて調査させて頂きます。
床下はシロアリ被害だけでなく、ひび割れや雨漏りによる劣化により耐久性が下がっている場合がございますので、この機に床下環境を把握されることをお勧めします。

シロアリ調査を行ったうえで、シロアリ駆除やその他不具合があった場合の補修のお見積りをご提出させて頂きます。

ぜひ、木造家屋のシロアリ対策でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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