自然素材の家が健康に良い理由〜メリット・デメリットについて解説

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【今回のテーマ】自然住宅について

東京都品川区に根差して55年、地域密着型の工務店として安心・安全な住まいをお届けするタイホウ建設です。

今回のテーマは、「自然素材の家」についてです。自然素材と聞いて、無垢のフローリングや漆喰の壁などを思い浮かべるかもしれませんが、「価格が高い」「お手入れが大変そう」と、イメージしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。自然素材に興味がありつつも、このような理由から躊躇している方に向けて、あらためて自然素材のメリット・デメリットについて確認しつつ、タイホウ建設が提案する自然素材の家についてもご紹介したいと思います。

自然素材の家が注目されている背景


自然素材の家が注目されるようになったのは、今から2030年前に遡ります。住宅の近代化・西洋化による住宅素材の変化や建築技術の発達によって、従来の職人の手による呼吸するような木造の家から、気密性・断熱性の高い工業製品としての家へと変化していったことが背景としてあります。

しかし、住宅に使われる素材に大量の化学物質が使用されるようになったことが原因でシックハウス症候群を発症してしまうことや、アスベスト石綿のような有害物質による健康被害などが顕著になり、再び住宅に自然素材を積極的に使っていこうという動きになったのです。

日本には古くから優れた自然素材が豊富にあり、歴史的建造物や日本家屋にはもともと自然素材がふんだんに使われていたことから、自然素材へと向かう流れは、ある意味、本来の日本建築の技術に立ち返ることにも繋がっていると言えます。 


どのような素材でどこに取り入れることができる?


自然素材にはどのようなものがあり、家のどこに取り入れることができるのでしょうか?まず、家を構成する要素から考えて「床」と「壁」に取り入れることができます。

床では無垢材のフローリングとして取り入れることができます。無垢材として一般的な材料はパイン、スギ、ナラ、アカシア、サクラなどがあり、森林大国日本らしく豊富な種類の無垢材がフローリングとして使用されています。パインとはマツのことで、フローリングとして使用されるパインはアカマツになります。表面に出る節目が特徴で無垢材の中ではやや硬めですが、価格がお手頃なのが魅力です。スギは調湿機能に優れ、柔らかさもあって人気です。ナラはオークとも呼ばれ、欧米では歴史のある木材として知られています。密度が高く硬めなので、耐久性に優れています。アカシア、サクラはどちらも硬質で耐久性がありますが、特にアカシアは腐食に強くシロアリ対策にもなります。

それぞれに特徴があり、質感や香りなども異なるため、用途だけではなく相性も含めて比べながら選ぶと良いでしょう。一方、壁には漆喰や珪藻土などの左官材で取り入れることができます。

漆喰の歴史は古く、建築材料として漆喰が日本で使用され始めたのは飛鳥時代と言われています。漆喰の主原料である消石灰は二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていく性質を持っていて、完全に戻るまでには100年以上かかると言われています。



その間、漆喰壁は絶えず呼吸しているのですが、この性質が空間の乾燥や湿気を緩和し、室内環境を一定に保つ役割を果たしているのです。また、耐火性もあるので古くから蔵や城壁に使用され、現代においては台所などにも使用されています。さらに漆喰は水分が加わると強アルカリ性を示し、微生物の繁殖を抑制し不活性化するという性質も持っています。

珪藻土も漆喰同様、優れた自然素材です。珪藻土は藻類の一種である珪藻の殻の化石に石灰やアクリル系塗料などを混ぜて左官材にしています。珪藻土は調湿性と消臭性に優れているほか、多孔質なので熱伝導率が低いという特性を持っているので断熱性にも優れ、冷暖房効率が良くなるという側面も持っています。また、漆喰同様、珪藻土にも耐火性もあるので、万が一火事が発生した際にも、燃焼を最小限に抑えることができます。

さらに、床や壁などの建材としてだけではなく、調湿効果や防虫効果もあるとされている敷炭用としての備長炭や、かごに入れて置いておくだけの「置き炭」もおすすめです。敷炭は床下にビニールを貼り、その上に袋に入った炭を敷き詰めていくので工事が必要ですが、「置き炭」は工事を必要としないため、気軽に自然素材を生活にプラスしたい時にはぴったりのアイテムです。タイホウ建設では、お客様が新築を建てられた時などお祝いのタイミングで「置き炭」をプレゼントしています。自然素材は見た目にも優しく、機能面でも様々な効果が期待できるので、何かしらのアイテムを生活に取り入れる価値は十分にあると思います。 


自然素材の家のメリット・デメリット

 

これまでのところ、自然素材は良いことづくしのように思えますが、メリットだけではなくデメリットもあります。それぞれについて考えてみましょう。

 メリット

・化学物質による健康被害にリスクが軽減される

・自然素材ならではの風合い、質感、香りなどによる癒し効果が期待できる

・調湿、抗菌、消臭、吸音、断熱などに優れている

・耐用年数が長く、正しく手入れすることによってさらに長持ちする

・衝撃を吸収するので足腰に負担が少ない

 デメリット

・価格が高い

・素材ごとに手入れの方法が異なる

・自然素材ならではの経年による変化がある

 

これらメリット・デメリットとは別に、向き不向きの話になりますが、家主が経年変化を楽しめるかどうかも実は重要な問題です。

自然素材は生きています。立地による気候風土の違いや、その日の気温・湿度によって、自然素材の様相は日々変化します。特にフローリングは膨張したり縮んだりするため、びっしり隙間ない状態にならない時期も出てきます。このような変化に対して寛容に受け止め、楽しむことができるのであれば、自然素材はその人にとって“向いている”ということになります。

自然素材を取り入れるにあたっては、健康面や機能面のメリット・デメリットだけではなく、向き不向きという点でも慎重に検討することをおすすめします。

 

 

施工事例


ここでは、実際に手掛けた自然住宅の事例をご紹介します。
壁には土佐漆喰を使用し、床は無垢材のフローリングに仕上がっています。





 


自然素材を使ったリフォームはタイホウ建設にお任せください

 

タイホウ建設のリフォーム工事では、自然素材を積極的に取り入れています。自然素材は高価であるというハードルを少しでも下げるため、弊社では木材業者と提携して、使用する素材や規格を吟味してコストを下げる努力をしています。特に、フローリングに関してはナラ、サクラ、アカシアの3種類に厳選して提案しています。これらは比較的リーズナブルで加工もしやすく、また色味や特徴が異なるので、好みに合わせてお選びいただくことができます。

自然素材の取り入れ方に関しては、お客様のご意向に沿って柔軟に対応しております。いきなり全体に取り入れることに抵抗のあるお客様には、一室のみフローリングのみにするなど、部分的に取り入れる提案もしています。まずは無理のない範囲で生活に取り入れ、自然素材の良さを実感してから少しずつ増やしていくことも可能です。

自然素材についてご興味のある方、ご自宅のリフォームを検討されている方は、ぜひお気軽にタイホウ建設にご相談下さい。
 

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