古い窓は寒い!?最新の窓との違いについて解説

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東京都品川区に根差して55年、地域密着型の工務店として安心・安全な住まいをお届けするタイホウ建設です。

昨年から続く光熱費の高騰と生活用品の値上げラッシュにより、節約のために日々の支出を見直しているご家庭も多くあることでしょう。

特に光熱費の高騰に関しては、ウクライナ情勢などによる石炭や液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされているため2023年4~6月に各電力会社でさらに40%前後の値上げが検討されている状況です。

光熱費の大部分を占める電気代ですが、実は家の断熱性能と電気代は密接な関係にあることをご存じでしょうか。外壁や窓などの断熱性能が低いといくら室内を温めても冷気が入ってきてしまい、いつまでも温め続けなければならないので電気代がかかってしまいます。つまり、断熱性能を高めることはランニングコストを抑えることにもなり、結果電気代も抑えることにもなるのです。

そして、断熱で一番大事なのは窓です。

冷気の約70%は窓から入ってくると言われており、寒冷地の住宅や省エネ住宅などではほとんどの窓が二重になっていますが、古い家では窓は一枚ガラスとなっているので断熱効果がほとんどありません。 窓の技術はここ数十年で驚くほど進化しているので、窓を変えるだけで驚くほど室内が暖かくなり、窓の断熱効果を高めると暖房によって暖めた空気が外に逃げないので、暖房費を抑えることができます。 

今回は、古い窓で家が寒いと悩んでいる方、電気代を節約したいとお考えの方に、窓の断熱リフォームという選択肢と費用相場、窓の断熱リフォームで申請できる助成制度についてお伝えしていきます。 

断熱と窓の関係性

 

日本の住宅は高温多湿な気候風土に合わせてつくられているので、湿度がこもらないように気密性が高くありません。よって家の断熱性もあまり重要視されていなかったのが現実です。しかし、断熱性の高さにより暖房費の削減ができることや、寒い家に住むことが健康によくないと周知されるようになってきたこともあり、近年では断熱性が求められるようになってきました。

室内の熱の逃げ道はあちこちにありますが、一番割合として多いのが窓と言われています。よって窓の断熱性を高めることが室内の熱を逃がさないことに効果的なだけではなく、暖房費の節約にもなります。 

窓が断熱において最も重要である理由とは

 

窓が断熱においてなぜ重要なのか説明しましょう。基本的な話になりますが、熱は温度の低い場所に流れていく性質を持っています。夏であれば室内が冷房で冷やされているので外の熱気が室内に入ろうとし、冬であれば室内の方が暖かいので、中の暖気が外に流れようとします。そして、室内と室外の熱の出入りのほとんどは窓によるものとされ、夏の暑さの約70パーセント、冬の寒さの約50パーセントが窓が原因とも言われています。

よって、窓の断熱性が低いと夏は暑く冬は寒い住宅となってしまうのです。  

築年数の古い窓と今の性能の違い

 

単層ガラスと複層ガラスの性能の違い

築年数の古い住宅の窓ガラスは、ほとんどが1枚板の「単層ガラス」ですが、近年は2枚のガラスを合わせた「複層ガラス(ペアガラス)」が主流となってきました。

複層ガラスは、ガラスが間隔をあけて2枚になっていることにより中に空気層ができて断熱性が高くなっています。単層ガラスに比べ熱が伝わりにくいため、室内の暖気の流出が抑えられます。また、「複層ガラス(ペアガラス)」は断熱性が高いだけではなく、結露しにくく防音性も高いなど、さまざまな利点もあります。

  

アルミサッシと樹脂サッシの性能の違い

かつての住宅ではほとんどが木製サッシでしたが、近年ではアルミサッシと樹脂サッシが主流になってきています。

アルミサッシとは、サッシ全体がアルミニウムで構成されたものになります。耐久性に優れ、加工のし易さなどもあり広く使われていますが、熱を伝えやすいという性質を持っているため、断熱効果は高くありません。

一方、樹脂サッシはサッシ全体が樹脂で構成されたもので、耐久性、断熱性ともに高い効果を発揮します。ただし、樹脂は紫外線に弱いという弱点があり、使用環境によっては劣化が早いこともあります。

  

窓の断熱リフォームの選択肢と相場

 
窓の断熱化するリフォームには、複数の方法があります。

ここでは、参考までに代表的な方法と費用相場をご紹介します。

内窓の交換費用                                                     約8~15万円

樹脂サッシへの交換費用                サッシ枠のみの交換=約5万円

                                       窓周囲の壁も施工する場合=約25~60万円

複層ガラス(ペアガラス)への交換費用                          約5~15万円

窓全体の交換費用                                        約10~50万円

 ※全て1枚あたりの金額です。窓の大きさや仕様によって価格は変動します。 

窓の断熱リフォームの方法と費用相場

 

内窓交換

内窓交換は、既存の窓の内側に新たに窓を設置する方法です。既存の窓はそのままなので施工が簡単に済むことがメリットです。

 

樹脂サッシ交換

既存の木製サッシやアルミサッシを樹脂サッシに交換する方法です。
熱伝導率の低い樹脂を採用したサッシは、高い断熱効果と防音効果を持ちます。

  

複層ガラス(ペアガラス)交換

単層ガラスを複層ガラス(ペアガラス)に交換する方法です。複層ガラスには、2枚のガラスの間に「中空層」という空気層があり、外からの冷気はこの中空層に閉じ込められるため断熱効果が高まる仕組みになっています。ただし、

ただし、単層ガラスを複層ガラスに交換するだけでは、断熱効果は十分ではありません。できればガラス交換と合わせてサッシ交換も行って、窓全体としての断熱性を高めるとよいでしょう。

 

窓交換

窓ガラス・サッシ・外枠もまとめて交換したい場合には、樹脂サッシや断熱ガラスを採用して窓全体をリフォームすると高い断熱効果を発揮します。費用はかかりますが、窓の断熱性能が上がることによって冬場の暖房費だけではなく、夏場の冷房費も抑えることができるので、トータルに考えれば節約になると考えることができるのではないでしょうか。

 

必見!窓断熱リフォームで申請できる助成制度

先進的窓リノベ事業

先進的窓リノベ事業とは、既存住宅における窓の高断熱化を促進するため、改修に係る費用の一部を補助する制度です。。一戸当たり、5万円から最大200万円までの補助があり、場合によっては工事費の半分くらい補助金が出るケースがあるので大変お得です。

この補助金は予算の上限に達し次第終了となるので、窓の断熱工事を検討しているのであれば早めに決断するのがよいでしょう。

参照:経済産業省、環境省「先進的窓リノベ事業」公式HP

https://window-renovation.env.go.jp


こどもエコ住まい

こどもエコすまい支援事業とはエネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯が、高い省エネ性能を有する新築住宅を取得することや住宅の省エネ改修をすること対して支援し、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行うことを目的とした事業です。

補助金の金額は少ないですが、窓以外の外壁や屋根、開口部の断熱工事でも適用される補助金となっています。


参照:国土交通省「こどもエコすまい支援事業」公式HP

https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/about/

 

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

全国の既存住宅において、省CO2関連投資によるエネルギー消費効率の改善と低炭素化を総合的に促進し、 高性能建材を用いた断熱改修を支援します。

具体的には省エネ効果(15%以上)が見込まれる高性能建材(断熱材、ガラス、窓、玄関ドア)を用いた住宅の断熱リフォームを支援する事業です。対象となる改修工事に係る経費の一部について補助金が交付されます。


参照:北海道環境財団「【全国対象】既存住宅における断熱リフォーム支援事業」

https://www.heco-hojo.jp/danref/index.html


タイホウ建設の強み

 

タイホウ建設は家づくりを一からできる工務店です。

家の構造や仕組みを熟知しているので、窓の断熱リフォームについても「住まいの町医者」として家ごとに合わせたリフォーム工事を提案することができ、地域の皆さまの安全で快適な暮らしを実現しています。

 タイホウ建設が「住まいの町医者」として地域密着にこだわる理由は、町の工務店である私たちこそが町の安全と地域の皆さまの生活を守るという使命感を持っているからです。住まいの町医者として、施工後も手厚いフォロー体制により、何かあった時には弊社の職人が、あるいは社長自らが駆けつけるようなフットワークの軽さがあり、どのような住まいの困りごとにも親身になって対応いたします。

 ご自宅のことで不安や困りごとがおありの方は是非タイホウ建設にお気軽にご相談ください。

 

 

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